仙台市震災メモリアルについて

仙台市震災メモリアルの理念

時を経て 世代が替わっても 災害から命を守るために 仙台市民一人ひとりが 東日本大震災の記憶と経験を 未来へ 世界へ つなぐ時を経て 世代が替わっても 災害から命を守るために 仙台市民一人ひとりが 東日本大震災の記憶と経験を 未来へ 世界へ つなぐ

― 仙台市震災復興メモリアル等検討委員会報告書より

東日本大震災から8か月後の2011年11月、仙台市は、市民とともに東日本大震災からの復旧・復興に向けて取り組むべき施策を体系的に定め、計画的に推進して行くことにより、一日も早い復興を達成することを目的とし、「仙台市震災復興計画」を策定しました。
復興計画では、「100万人の復興プロジェクト」の一つとして震災メモリアルプロジェクトが掲げられ、震災の記憶を後世に伝えること、震災の記録と復興を後世に継承するためのメモリアル施設を整備していくこと、また幅広い市民との協働により震災の記憶を留め、復興の姿を発信していく仕組みづくりを進めることとなりました。
2013年7月には、震災復興メモリアル事業を具現化するため「仙台市震災復興メモリアル等検討委員会」が設置されました。約1年半にわたる議論を経てまとめられた提言には、震災で犠牲になられた方々への追悼の気持ち、失われた故郷に対する想い、震災から得た教訓などを後世に伝えるための様々なアイディアや方向性、基本理念が示されています。この提言に基づき、仙台市では、これまで沿岸部における拠点や震災遺構、モニュメントを整備しつつ、震災の記憶や教訓の伝承を行ってきました。
今後も、メモリアル拠点や震災遺構を活用した伝承を継続し、また、震災や復興に関する資料、画像、映像データ等を震災復興アーカイブとして整備・発信することで、震災の記憶や教訓、復興への取り組みを市民と共有しながら、未来へ、世界へつなげていきます。


・仙台市震災復興計画 概要版(2011(平成23)年11月)
・仙台市震災復興メモリアル等検討委員会報告書(2014(平成26)年12月)

東日本大震災の被害状況

平成23年3月11日、仙台市は、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震に襲われました。 市内では最大震度6強を観測し、東部沿岸部を襲った津波による被害のほか、北西丘陵部を中心に発生した大規模な地すべりなどの宅地被害が発生しました。
一方、市内中心部ではビルの倒壊や火災の延焼などの大規模な被害は免れましたが、市全体で約14万戸の家屋が半壊以上の被害を受けるなど、多くの被害が発生しました。
また、最大で市の人口の10%にあたる10万人以上が避難した避難所の運営、帰宅困難者の一時滞在場所の確保、高齢者や障害者への対応など、都市ならではの課題が改めて明らかになりました。

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